今回は、こんなお悩みにお答えします。
本記事の内容はこちらです。
- ケトジェニックダイエットを始める前に準備すること
・1日のタンパク質・脂質・糖質の摂取量を決める
・油でも良質な脂質は摂取して良い
・食べていい食材は具体的に何か?
・控えた方が良い食材 - 実際に糖質を抑えてケトジェニックダイエットを開始する
- どれくらいの期間で効果が出るのか
- ケトジェニックダイエットでの注意点
・カロリーオーバーしてしまうことも
・適度に運動を行うこと
・通常の食事に戻すとリバウンドすることも
・体質によっては合わないことも
こんにちは、美容アドバイザーの望月優衣です。
糖質制限のなかでも、ケトジェニックダイエットが効果的であるとよく耳にしますよね。
しかし通常のダイエット方法と異なるため、やり方や食事内容をむずかしく感じる方も多いと思います。ケトジェニック やり方も含めてお伝えします!
その理由は、糖質だけを制限するのではなく、タンパク質と脂質のバランスも重要だからです。
そこで今回は、正しくケトジェニックダイエットを行うために「1日のタンパク質・脂質・糖質の摂取量の決め方」を解説し、「どれくらいの期間で効果が出るのか」を紹介します。
食生活を見直すきっかけにもなるので、健康を気にする方におすすめの内容です。
ケトジェニックダイエットを始める前に準備すること

ケトジェニックダイエットでは「栄養素の割合を決めること」と「糖質の多い食材を知ること」が大切です。
なので準備の段階で、食べられる食材と量を厳選しておきましょう。ケトジェニック 食材がポイントです!
ケトジェニックダイエット前の準備
- 1日のタンパク質・脂質・糖質の摂取量を決める
- 油でも良質な脂質は摂取して良い
- 食べていい食材は具体的に何か?
- 控えた方が良い食材
1日のタンパク質・脂質・糖質の摂取量を決める
ケトジェニックダイエットを始めるための準備として、まず最初に1日に必要な「タンパク質・脂質・糖質」の摂取量を計算します。
栄養素の割合を守ることが、ケトジェニックダイエットで効果を出すためのコツです。
タンパク質・脂質の管理を行えない場合には、糖質の量だけは摂り過ぎないように気を付けましょう。
計算を行わずに1日に摂取する糖質量を決める場合は「糖質は1日50gまで」を、目安にするのがおすすめです。
栄養素の割合を計算する流れ
- 1日の総摂取カロリーを決める
- タンパク質・脂質・糖質それぞれのカロリー配分を計算する
- 栄養素のカロリーを質量(グラム)に置き換える
- 1日に摂取する糖質量を決める
1日の総摂取カロリーを決める
1日の総摂取カロリーを測定しましょう。
測定器具がない場合は「下記の日本医師会のサイト」で、年齢と身体活動レベルを選択して簡単に目安を知ることができます。
身体活動レベルの目安
- 低い:生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合
- ふつう:座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合
- 高い:移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合
タンパク質・脂質・糖質それぞれのカロリー配分を計算する
「1日の総摂取カロリー」をもとに、「タンパク質30%」「脂質60%」「糖質10%」になるようにカロリー配分を行います。
たとえば「30歳女性」で身体活動レベル「ふつう」の場合。
「1日の推定エネルギー必要量2,030kcal」なので、カロリー配分を計算すると下記のようになります。
- タンパク質=609kcal
- 脂質=1218kcal
- 炭水化物=203kcal
栄養素のカロリーを質量(グラム)に置き換える
栄養素のカロリーを質量(グラム)に置き換える計算を行いましょう。
質量(グラム)に置き換える計算はこちら
- タンパク質のカロリーを4で割る
- 脂質のカロリーを9で割る
- 炭水化物のカロリーを4で割る
先ほどの「1日の推定エネルギー必要量2,030kcal」だと、このようになります。
- タンパク質=609kcal→152g
- 脂質=1218kcal→135g
- 炭水化物=203kcal→50g
1日に摂取する糖質量を決める
カロリーから計算した炭水化物の質量が「1日に摂取する糖質量」になります。
「1日に摂取する糖質量」を超えないように、毎回の食事の糖質量を調節していきましょう。
たとえば、1日に摂取する糖質が50gなら1回あたりの糖質量を、朝15g、昼20g、夜15gなど。
細かい計算が大変なときには、おおまかに「1日の糖質は50gを目安」に覚えておくと良いです。
油でも良質な脂質は摂取して良い
通常のダイエットでは制限されがちな油を摂取しても良いのが、ケトジェニックダイエットの特徴です。
しかし、脂っこい揚げ物やファストフードから油を摂取するのではなく、良質な油を取り入れていきましょう。
体内の「ケトン体」を増やすために摂取していきたい、良質な油がこちらです。
- MCTオイル
- ココナッツオイル
- アマニ油、えごま油
- オリーブ油
MCTオイル
MCTオイルは中鎖脂肪酸100%の油で、消化吸収が早いため体に蓄積しづらく素早くエネルギーに活用できます。
ケトン体を生成しやすい性質があるため、ケトジェニックダイエットに1番おすすめしたい油です。
デメリットとして加熱に弱く調理用の油に使えないため、ドレッシングなど非加熱で使いましょう。
ココナッツオイル
ココナッツオイルはMCTオイルの原料で、エネルギー効率が良く、脂肪が蓄積しづらいです。
独特の甘みがあり、飲み物に混ぜて摂取できるのと加熱調理にも使用できます。
アマニ油・えごま油
オメガ3系脂肪酸を含むため、血流改善やコレステロール値の低下が期待できます。
デメリットとして加熱に弱く調理用の油に使えないため、ドレッシングなど非加熱で使いましょう。
オリーブ油
オメガ9系脂肪酸を含むため、悪玉コレステロールを減らす効果が期待できます。
酸化にも強く、加熱調理にも使用できます。
次に、積極的に摂りたい食材についてです。
食べていい食材は具体的に何か?
できるだけ加工されていない、調味料の使われていないものを選びましょう。
糖質が少なく栄養価の高い食材を紹介します。
積極的に摂りたい食材がこちらです。
- 加工されていない肉・魚・卵
- くるみ、アーモンドなどのナッツ類
- キノコや海藻類
- ブロッコリー、アスパラガス、パプリカ、アボカド
飲み物はお茶や炭酸水、白湯がおすすめです。
次に、できるだけ食べるのを避けた方が良い食材について。
控えた方が良い食材
砂糖や調味料、甘みの強い果物、加工食品をできるだけ控えましょう。
控える食材はこちらです。
- ライス、パン、麺類
- 調味料(ケチャップ、ソース、みりん、みそ、焼肉のたれ)
- 加工食品(ソーセージ、ハム、ちくわ)
- 根菜類、イモ類
- 甘みの強い果物
- スナック菓子、ファストフード
また飲み物もスポーツドリンク、野菜ジュース、ビールは控えましょう。
食材に含まれる糖質量を確認するには「日本食品標準成分表」が便利です。
糖質の多い食材のイメージが出来たら、実際にダイエットを開始していきます。
実際に糖質を抑えてケトジェニックダイエットを開始する

「1日に摂取する糖質量」と「積極的に摂りたい食材」を確認してから、実際に糖質を制限していきましょう。
体が、脂質をエネルギー源にする状態になることを「ケトーシス」といいます。
ケトーシス状態になるまでの流れ
- 体のなかで糖質が足りなくなる
- エネルギーを補うために体脂肪を分解し始める
- 分解してエネルギー源「ケトン体」が作られる
- ケトン体が糖質の代わりにエネルギーになる体質に切り替わっていく
どれくらいの期間で効果が出るのか

ケトジェニックダイエットを始めて、1〜2週間で効果を感じる方が多いです。
はじめは体の水分もいっきに減るので、様子を見ながら1か月ほど続けてみましょう。
開始から1~2週間で効果を感じ始める
一般的にケトーシスの状態に入るのに4日ほど必要で、効果を感じるのは1〜2週間ほど経過してからです。
体質には個人差があり、ダイエット開始前の食生活も影響します。
1か月経過してもダイエット効果を感じない場合は、再び食事内容を見直しましょう。
体重が減っていてもケトーシス状態になっていないケースもある
ケトジェニックダイエット開始直後は体内の水分量が減るため、体重が一時的に減るケースがあります。
糖質は3〜4倍の水分と結びつく性質があり、ダイエット開始前と比べて糖質量の差が大きいほど、水分量の減りも大きくなるのです。
ケトーシス状態になっているかを調べるには、呼吸や試験紙で測定する「ケトンチェッカー」で調べられます。
次にケトジェニックダイエットでの注意点を見ていきましょう。
ケトジェニックダイエットでの注意点

標準的な食事法と異なる特殊な食事法なので、取り組むときには注意点もあります。
4つの注意点がこちらです。
- カロリーオーバーしてしまうことも
- 適度に運動を行うこと
- 通常の食事に戻すとリバウンドすることも
- 体質によっては合わないことも
カロリーオーバーしてしまうことも
脂質は糖質に比べてカロリーが2.5倍高いため、摂取量を決めていない場合はカロリーオーバーで太る可能性があります。
ついつい「糖質以外は気にしなくても大丈夫」と、考えてしまいがちなので注意です。
脂質とタンパク質も、1日に摂取する量を見直しておきましょう。
適度に運動を行うこと
食事だけでのダイエットは筋力の低下を招くので、筋肉量を減らさないために適度な運動を行いましょう。
なぜならケトン体は、腕や脚の筋肉を動かすエネルギーとして消費されやすいからです。
運動はヨガやウォーキングがおすすめですよ。
またダイエット後の、通常の食事に戻す場合にも運動習慣があると戻しやすいです。
通常の食事に戻すとリバウンドすることも
主食を食べる生活に戻すときにカロリーオーバーになりがちです。
ケトジェニックダイエットを始める前に行ったカロリー計算を使用して、糖質の増加分を脂質で調整します。
元の食事へはいっきに戻さず、少しずつ調整して戻していきましょう。
体質によっては合わないことも
体質が合わない方や持病がある方は、無理せずケトジェニックダイエットを控えましょう。
人によっては便秘になったり、眠れなくなったりする可能性もあります。
まとめ:栄養価の低いものを減らし食生活を改善しよう
今期は「ケトジェニックダイエットのやり方は?効果が出るまでの期間について」をテーマに、下記内容でお届けしました。
- ケトジェニックダイエットを始める前に準備すること
・1日のタンパク質・脂質・糖質の摂取量を決める
・油でも良質な脂質は摂取して良い
・食べていい食材は具体的に何か?
・控えた方が良い食材 - 実際に糖質を抑えてケトジェニックダイエットを開始する
- どれくらいの期間で効果が出るのか
- ケトジェニックダイエットでの注意点
・カロリーオーバーしてしまうことも
・適度に運動を行うこと
・通常の食事に戻すとリバウンドすることも
・体質によっては合わないことも
ケトジェニックダイエットのやり方について、疑問が解消したなら嬉しいです。
ぜひ食生活を見直して、健康的な体作りを心掛けていきましょう。
これからも、皆さんに役に立つ情報が発信できたらと思ってます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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